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詩です。未だに1年に1度くらい更新していましたが、片付けました。
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蜘蛛の糸 

雨が降った夜の次の日、部屋の隅に蜘蛛の巣の跡があることがよくある。
まだ蜘蛛が昼寝をしていることもある。
私は空き屋だろうが、在宅中だろうが、あまりよい気分がしないので、
あえてその蜘蛛の巣を払おうとはしない。

或る日、蛍光灯のところから蜘蛛の糸がぶらさがっていた。
それは巣ではなく、一本の蜘蛛の糸であった。
既に蜘蛛はなく、ただ糸だけが釣り下がって存在している。
それは私の生活に変化をもたらすものではないし、
気にしなければあっという間に忘れてしまうものであったから、
やはりそのままにして生活することにした。

一月が経ち、二月が過ぎた。
蜘蛛の糸はぶらさがったままだ。

私の生活は貧しくも、豊かでもないが、
決して蜘蛛の糸はとらない。
極楽というものがあるかわからないが、
今や私にとって唯一の慰めになっている。
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[ 2009/10/09 23:21 ] | トラックバック(-) | CM(4)


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