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詩です。未だに1年に1度くらい更新していましたが、片付けました。
月別アーカイブ  [ 2014年07月 ] 

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いなか 

二両編成のディーゼル車が 果てしない田園に切れ目を入れていく
さっと青い波が立つ アイツは虫取り網をぎゅっと掴んでいた
赤いトンボはあっちに行ったりこっちに飛んだりすばしっこい

「嫌になるよな」
「嫌になる」
「そうだろう」
「きっとそうだ」

大人っぽい会話は、子供にしかできない
アイツはあぜ道を走りだした 白いシャツが遠くなっていく
山の際から もこもこ 入道雲がわきあがると、
果てる という言葉を奥歯で噛んだ


素麺をすすった後には、夜が敷かれているばかりだ
あとで蛍を見に行こうと
兄ちゃはジャックのペアを畳に置きながら言った

「さみしい目をしているね」
「俺のことか」
「いや、トランプ」
「王子様はつらいことばかりさ」

縁側へ出ると、もうそこから蛍が舞っているのが見えた
その上には、星が大河のように敷き詰めれている
いつまでも、そうしていられたならいいのにな
ぼくは、厠で少しだけ泣く
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[ 2014/07/22 00:36 ] | トラックバック(-) | CM(0)


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